日本の医療は世界最高峰とも言われておりますが、その理由を私なりに考えてみました。OECD世界経済協力開発機構加盟国30国との比較データがございましたので、お知らせいたしますね。 人口100万人当たりのMRI台数は日本は40台で世界ダントツで1位です。その数はヨーロッパ全ての国の総計よりも多く、2位アメリカ(20台)の2倍もあるとのこと。また同人口当たりのCTスキャンの台数は日本は93台で、これもダントツで世界1位です。2位はお隣韓国なのですが、31台ですのでなんと3倍も持っているとのこと。イギリスに至っては7台とのことでした。 WHO発表(2006年)の平均寿命は1位が日本で82歳。アメリカは26位で78歳でした。最低は36歳のジンバブエで136位。この平均寿命の増加が日本医療の貢献として使われている数字ですね。しかし100歳以上になるとはたしてそうなのかと考えさせられます。日本は人口1億2千万人に対して28000人の100歳以上の方がいるとのこと。しかしその6割以上が寝たきりです。一方アメリカは人口3億人に対して14万人もの100歳以上の方がいるとのこと。しかもその6割以上が自立しているというのです。平均寿命は日本が優れておりながら、健康長寿は実はアメリカに圧倒的に負けているという、このことを皆さんはご存知でしょうか。どうしてこのようなことが起こるのでしょうか。答えは次の統計です分かると思います。 OECD加盟国30国の乳児死亡率(1000人の乳児のうち、亡くなった乳児数)を比較してみましょう。 最も優秀な1位は日本で3人/1000人です。アメリカは日本の2倍以上亡くなっており7人/1000人で25位です。ちなみにジンバブエは146人/1000人になります。つまり乳児が多く死亡すると、平均寿命が下がるのですが、日本は非常に優秀であるため平均寿命は下がらないのです。最先端医療の本場アメリカがなぜ乳児死亡率が悪いのでしょうか。これは保険制度に依存しております。日本のような国民皆保険制度はなく、お金がない人は医療を受けることがアメリカではできません。スラム街で生まれた黒人の赤ちゃんが医療も受けられずに多く亡くなっているという現実が、この乳児死亡率を表しているのです。したがって、平均寿命だけで国の医療を評価することは非常に危険なのです。これは数字のマジックですね。 世界が羨むほどの最先端医療機器に我々日本人は恵まれており、早期発見早期治療を掲げ進歩してきた日本医療ではございますが、病人は一向に減ることはなくむしろ増え続けているという現実。数字のマジックにごまかされないよう皆様もご注意頂きますよう、お願いいたします。