白内障とは眼の中の水晶体(カメラのレンズの役割をしている)が混濁してくるものをいいます.
原因は @加齢性 A全身の病気に合併するもの(アトピー性皮膚炎,糖尿病,など)B先天性(風疹など) C外傷性((けがが原因) D併発(ぶどう膜炎など眼の病気に伴うもの)Eその他(放射線,薬<ステロイド>).本来透明なレンズがにごるため,すりガラス越しにものを見ていることになり,かすんで見えたり,まぶしい,明るいところで見えずらくなる,急に眼鏡があわなくなった,などがあります.
白内障の治療は大きく2つあります.@点眼:水晶体の濁りを改善することはできませんが進行を遅らせる効果があります.A手術:濁っている水晶体を取り除き,人工レンズを挿入してくる方法が一般的です.手術の時期については,眼鏡を装用しても見えずらく,仕事・日常生活に支障をきたす場合が適応となります.しかし中には緑内障やぶどう膜炎を引き起こしたりすることもあり,その場合は手術をお勧めすることもあります.
白内障は多くの人が手術を受けており,色々な話を聞いていることと思いますが,手術に際しては術前検査が必ず必要となります.眼の状態はもちろんのこと,全身状態に問題は無いか,心電図や胸のレントゲン等も行います.又人工レンズを入れるため眼の超音波も必要となります.手術の期間は施設により異なりますが,入院の場合は手術後の管理を含めて3,4日間ほど入院します.又中には日帰り手術を行っているところもあり,その場合は数日間通院でき,全身状態に問題の無いことが原則となります.手術は濁った水晶体を取り除いてきますが,水晶体は袋に包まれていて、前側の袋の一部を切り取り中身を超音波で砕き吸引してきます.残った袋に人工の眼内レンズを挿入します.手術は局所麻酔で行われ(点眼のみで行う場合と眼周囲に注射をする場合とがあります.)手術時間は20分から30分程度で体への負担も軽いものです.手術後は充血しますが1,2週間で治まります.3ヶ月程度は眼の炎症が続きますので点眼を使用していきます.又眼内レンズにはピントを合わせる力(調節力)が無いので手術後は眼鏡が必要となります.術後数ヶ月から数年すると残してきた袋の後方が濁ってくることがあり後発白内障といい,外来にてレーザーで治療可能です.